ハムいらない
昨夜は家出のことを少しだけ書きました。中学のころヘミングウェイの短編が好きでよく読んでいたのですが、その中のニック・アダムスシリーズでは、主人公の成長の過程でやたら野宿の話が出てきました。男臭ーい、ニコルさんっぽーい、焚火でハムとか焼いちゃいそうな、ウイスキーをストレートでデッド飲みしちゃいそうな感じの家出です。いつかは自分もこういうのやってみたい?かな?と思ってたんですけど、いざ実際に自分でも家出をし始めるといろいろと勝手が違うんですよね。ニック・アダムスのキャンプではキャンパス地のテントだの食パン一斤だの缶詰だのハムだの釣り竿だのウイスキーの瓶だの、もうドラえもんのポケットみたいにいろいろいろいろ出てくるんですけど、わたくしにはそんな重たい荷物担いで歩けるわけはないのです。ですので、家出中のごはんは3食ともアルファ米です。パンの塊切ったりしません。おかずは(あっても)レトルトのカレーとかです。ハムなんか食べません。調理は唯一、固形燃料でお湯沸かすだけで、焚火なんかしないです。レトルトあっためた後の白湯が食後の飲料です。ウイスキーなんか飲みません。お宿はツェルトというナイロンのペラ布です。テントなんか張りません。このようにストイックに重量を下げていって、水以外の荷物のトータルを6kg以下に抑えるようにしています。それで楽しいか?と人に言われたことがあります。はい楽しいです。このなーんにもない家出が大好きです。いろいろものが要るんだったら家から出たりしませんよ、めんどくさい。ただ6kgの荷物の中には必ず何冊か本を持っていくことにしています。斯様な食糧事情ですので食べ物とお酒のことが書いてある本は避けるようにしてますけど。
まだまだ日中は暑いんで、この次の雨降りの日には近場に家出しに行こうと思ってます。