んがっ!
我が横浜ベイスターズが今宵もしびれる試合を見せてくれました。伊勢13セーブ目ですかね。川崎育ちのわたくしは両隣の “トーキョー“ と “ヨコハマ“ にちょっと馬鹿にされてた感を抱いていたのですが、昨年ですかDeNAが「俺らの前身の大洋ホエールズが川崎をフランチャイズにしてから70年目だ!俺らは神奈川の球団だ!」とKANAGAWAユニフォームを着て出てきたのにしびれて好きになりました。とはいえ、川崎在住当時はなぜか近鉄ファンだったんですけどね。
当時の凡夫少年は野球漫画も大好きでした。少年ジャンプ連載の「アストロ球団」と言いまして、各々体のどこかにボール型のあざを持ち、かつ名前の一部に球の字がつく “超人“ が次々仲間を見つけ出し、何の因果が野球を始めてしまうという、八犬伝っぽい設定含みの不思議漫画です。プレースタイルもすごいです。レフトとセンターは実の兄弟です。ライトはまだ見つかってないので二人で外野を守ります。二人で外野全体をどうやってカバーするかというと、大男のセンター弟が小男のレフト兄を片手で打球に向かって投げて取らせるのです。兄なぜかグラブで球をとらずにおなかで受け止めます。受け止めるたびに口から血を吹きます。で、せき止められたホームラン性の当たりはいつの間にかその真下まで移動している弟(だったかな?)によってキャッチされてアウト。これは真似しましたね。人は投げられないのでおなかで取るとこだけ。痛かったです。バカですね小学生って。他にも、打った途端に砕け散ったバットの破片とボールの見分けがつかずに敵が取れないジャコビニ流星打法、これは真似したらバットがすっぽ抜けて社宅の隣家の窓をぶち破って鬼のように叱られました。それでも毎週読みたい最新号、ジャコビニやらかした友達が毎週買ってたのを読ませてもらうのが待ち遠しかったです。
アストロ、 と並行してもうひとつ別にはまっていた漫画があります。少年チャンピオン連載の「がきデカ」です。これもジャコビニが買ってたのを読ましてもらってました。ジャコビニの父はたしかガソリンスタンドのオーナーで、あの辺りで一番のお金持ちだったのです。なんせ男子小学生バカですから、”うんこ” だの “ちんこ“ だのフレーズだけで腹抱えて笑えたものです(漫画で言うと「トイレット博士」あたりがそうですね)。そんなおバカたちに容赦なしに大人の下ネタをぶち込んできたのが「がきデカ」でした。しかも下ネタだけではなく、少年誌では絶対使わないようなおっさんくさいせりふ回しやら蘊蓄やら遠慮会釈なしにはさんできます。とにかくいろーんなことが学べる作品だったと思います。大人になってからコミックス全巻を大人買いしたのですが、連載時に ”過激すぎた” と判断されたのか、いくつかのシーンが書き直されていたのにがっかりした覚えがあります。でも今そのシーンの説明をここで書こうとしてもよう書かんぐらい過激でしたので無理もないことかと。
先日出張先で入った古本屋さんで、「がきデカ」の作者である山上たつひこさんのこちらを見つけたので即買いです。表紙に描かれているのは、がきデカよりさらにお兄さん向け下ネタ漫画の主人公、鉄筋トミーです。がきデカのこまわりくんもそうなのですが、この方の描く主人公キャラクターってみな胴体のわりに腕が貧弱なんです。 冒頭のベイスターズの伊勢選手って、13セーブもするピッチャーなのになんか腕が細く見えるんですね。色白だし。それがあの切れ長の一重瞼でテレビ画面に出てくるたびに、なんか山上たつひこのキャラクターみたいだな って思うんですよね。これで最後と最初がつながりましたとさ。って書きたかっただけです。すみませんでした。