ルナアル

 実に20日近くブログさぼってます。すみません。誰にも迷惑かけているわけではないのにこの罪悪感ときたら、いったいどういうことでしょう。このところ表家業の方でなにかとお仕事いただいておりまして、ほぼ毎日なにかしらの案件で出張しております。とはいえ朝に出て晩にはちゃんと帰ってこられるので、寝る前にでも書きゃいいじゃん なのですが、一杯晩酌しちゃうともうだめですね。じゃぁ飲まなきゃいいじゃん なのですが、そこはそれ依存症の人間に無理をおっしゃってはいけません。まぁこんな言い訳をしながら自分をごまかし続けてダラダラと。まさに凡夫の極みでございます。

 でもこうした場合、ブログなんぞはともかくとして、毎日やらねばならないのにできなくて困ってしまうのはぬか床のお手入れです。凡夫は自分のぬか床を持っておりまして、日に一度はかき混ぜたい。ですがこういう生活になりますとなかなかそうもいきませんから、昨日などは糠マシマシ塩マシマシして部分的に新しいぬか床でうめる延命措置を施してみました。この状態で今日から5日間また出張で、恐る恐る放置です。どうなることやら。放置している間の捨て漬けにするニンジンの皮を剝きながら、ぼーっとルナールの “にんじん” のことを考えていました。ピーラーはぼーっとしていてもけがをする心配がないのです。 

 小学何年生の時だったか。南武線で2駅隣の小杉にある図書館で借りた。国鉄の切符は小杉まで片道20円のカタ券で改札ではさみいれてもらった。最初に手に取った理由は ”にんじん” というタイトルに何となく惹かれただけ。でもその文体がとても気に入って、その後何度も借りた。当時から本も音楽も食べ物も、一度気にいると続けて何度も何度も繰り返して読んだり聴いたり食べたりする奴だった。 ウィーナーのサイバネティックスも併せてよく借りていた一冊。あの当時でフィードバックという概念を知ることができたのは後々よかったな。 等々とりとめもなく。 

 漬け終わってから、不在者投票に行く前にお世話になっている古本屋さんに顔を出してみました。そこで見つけたのがこちら。  

 何たる邂逅! と同時に思い出しました。そうです。ルナールではなくルナアル。わたくしが読んだ にんじん も岸田國士の手による訳でした。これとあと”博物誌” も。当たり前のことですが、ルナアルの文体ではなく岸田國士の飄々とした文体がかねてより好きだったんですね。今頃気づきました。

 ちなみに岸田國士といえば、岸田今日子のお父さんです。てことは岸田森の伯父さんでもあります。どちらもわたくしの大好きな俳優さんです。

 ぐちゃぐちゃ書き散らかしているうちに新幹線に乗る時間が迫ってまいりました。それでは行ってまいります。

 

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