ハッピー
ホッピーという飲み物がありまして、まぁ焼きとん屋さんとかによく置いてあります。焼とんというのは豚のお肉以外んところを串にさして塩やらたれやら味噌やらつけて焼いたもので、あまり上品ではないのですがたいそう美味しい食べ物です。お店間の格差は大きいですが。関東圏を中心に栄えており、中国地方ではあまりお目にかかりません。表家業で関東方面に出張の際は、晩は焼きとんでホッピー、翌朝は駅の立ち食いでコロ玉そばというのがお決まりになってます。
で、このホッピーです。言ってみりゃノンアルビールです。これで甲類の焼酎を割っていただきます。割る対象の焼酎を “中“ 割るホッピーを “外“ と称して、一度これらの “セット“ を頼んだ後からは、中・外を個別に注文できるお店が多いです。あとグラスの氷を足したり抜いたりそのままだったりできます。これらの技の組み合わせにより、お客は手元のジョッキの中身のアルコール濃度や温度を恣意的に制御しながらダラダラいただくことができるたいそうハッピーな飲み物であります。
大学生の生活をこの関東圏で1980年代の半ばに過ごしたわけですが、当時は洋物のバンドマンになることを目指していましたので、お酒はもっぱらバーボンでした。飲み方といえば、今でこそウイスキーといえばハイボールですが、当時はハイボールって関西のおじさんが飲むイケてない飲みものとされてました。ロッカーのバーボンの飲み方は楽屋でラッパ飲みが定番でしたので、そいつを決めた後に外のお店に流れて行って、それはそれはとても周りにご迷惑な立ち振る舞いであったことよなぁ と反省する次第です。ですので、素面でお店にに行って普通に注文してってときには、ごくおとなしめに、ずーっとビール飲んでたような気がします、多分。メニューに絶対ホッピーあったはずなのに眼中になかったです。
でも大きくなって関西とか中国とかでおじさんとして過ごす日々を迎えるようになるとだんだんわがままになってきますよね。「ハイボールもっと濃い目!」とか言って。そういうときこちらでも関東文化の波及でおいてあるホッピー。なんかのついでに頼んでみると、もうね楽なんですよいろいろ。濃い目だとか氷の量だとか、全部オリジナル。好きにできる。繰り返しますが、そんなにおいしいもんじゃないんですよ? でも大好き。
そんなホッピーはファンも多くて、関連する本もいっぱい出ています(うちのブックマンションでも見かけましたぜ?)。読んでは見ましたが、こういうのって読んでる暇があったら実際に飲んでる方が楽しいんですよね。元も子もないこと言ってすみません。今日もオチなしです。
左の2冊はHONYAらDOさんで売られてたので保護しました
はい、先週のホッピー@立川です